ハイスピードプラスエリアモードとは?
モバイル通信サービスのWiMAX2+には3つの通信モードがあり、それぞれ利用可能な通信方式・通信速度が異なります。
通信モードは以下の3つです。
- ノーリミットモード(WiMAX)
- ハイスピードモード(WiMAX2+)
- ハイスピードプラスエリアモード(au 4G TLE)
速度制限なしで完全無制限で使える通信モード!※(今後、使われなくなる電波)
現在の主流の通信モードで下り最大708Mbpsを実現した高速通信!
人口カバー率99%超の「au4GLTE回線」を使ったワイドエリアと高速通信を実現!
ハイスピードプラスエリアモードは、auの4G LTE回線を利用して通信を行うモードで、エリアはauの4G LTEエリアと同じです。
3つの通信モードのうち、最もエリアが広いという特徴があります。WiMAX回線のつながらない場所でも、auLTEを使うことで通信が可能になります。
「au4GLTE」とはauのLTEサービス名のことを指します。LTEというのは4Gという通信規格の一つを指して、WiMAXも4G規格のうちの一つです。4GのGはGenerationの頭文字で、「第4世代」という意味です。LTEは3Gの通信網をより進化させた通信規格で高速通信を実現しています。
auは4G LTE 800MHzプラチナバンドで人口カバー率99%超のサービスエリアを提供しています。世界遺産の軍艦島や屋久島、また温泉百選にも選ばれる秘湯地獄谷温泉など様々な場所で快適にご利用いただけます。
ハイスピードモードは、WiMAX2+の電波エリアでのみ通信を行うモードですが、エリアが狭いため大手キャリアと比較すると電波の入りが弱い場合があります。
そこで「ハイスピードプラスエリアモード」が補助的な役割を担っております。「ハイスピードプラスエリアモード」はWiMAX2+の電波が届かない(エリア外)場合に利用する電波で、ややエリアが狭いWiMAX2+には無くてはならない存在の電波なのです。
WiMAX2+の電波が悪い時は、「ハイスピードプラスエリアモード」に端末設定から切り替えることで電波が途切れず使うことができます。
このハイスピードプラスエリアモードを月に1度でも利用した場合は、当月の利用料金に1,005円のLTEオプション料金が加算されます。
「ハイスピードプラスエリアモード」は、WiMAXの通常プランやギガ放題にかかわらず月間7GBまでしか利用できません。7GB以上利用すると翌月まで128Kbpsに落とされてしまいます。
WiMAX2+のエリアマップです。
au4GLTEのエリアマップです。
ハイスピードモードとは?(WiMAX2+)
ハイスピードモードとは、WiMAX2+回線エリアを利用した通信モードです。
超高速通信が可能ですが、大手キャリアと比較するとエリアが狭いので、WiMAX2+を契約する場合はWiMAX2+のエリアで利用できるかエリア確認が必要です。
沢山の業者がWiMAX2+のポケットWi-Fiを提供していますが、根本的に利用する大本の回線はWiMAX2+ですので、何処の業者で契約しても利用できるエリアは同じです。
「ハイスピードモード」はWiMAXの基本的な電波なのでスイッチを入れれば自動的につながるようになっています。
ノーリミットモード(WiMAX)とは?
下り速度を13.3Mbpsに落とすことで速度制限なしの完全無制限を実現した通信モードになります。しかし、現在はほとんどがWiMAX2+に移行しており近い将来に消滅する予定の電波です。
現在ではこのモードに対応したルーターは販売されていません。
ハイスピードプラスエリアモードは限られた端末で対応
WiMAX2+は端末によって使える通信モードが異なります。
WiMAX端末では、3つのうち2つ以上の通信モードに対応していますが、ハイスピードプラスエリアモードは最も新しい通信モードで、古い機種は対応していません。
そのため、ハイスピードプラスエリアモードを利用したい場合は、申込時に購入するWiMAX端末がLTEオプションに対応しているものを選ぶ必要があります。
ハイスピードプラスエリアモードのメリット
人口カバー率99%超のワイドエリア
スマホなどで利用される回線「au4G LTE」を使うので、山間部や離島など広い範囲で使うことが可能です。
auの4G LTEは、800MHzプラチナバンドで人口カバー率99%超えです。800MHzエリアの速度は受信最大75Mbps/送信最大25Mbpsとなります。一部エリアでは受信最大37.5Mbps/送信最大12.5Mbpsまたはそれ以下となります。
4G LTE 800MHzプラチナバンドの快適通信の理由
プラチナバンドは、電波が“回り込む”&“すり抜ける”からオフィス外や室内でもつながりやすい!
プラチナバンドは山間部でより遠くまで電波が届いてつながりやすい!
超高速通信が可能
WiMAX2+の通信速度には及びませんが、それでもauの「4G LTE」の速度は、下りで最大75Mbps/上りで最大25Mbpsと言う速度を実現しています。
従来のauの3G回線(WIN HIGH SPEED)の下り最大速度9.2Mbpsに加え実に8倍強という速度を実現しています。
また、「4G LTE」のようなLTE回線は、従来の3G回線よりも、実際にデータがやり取りされるまでのタイムラグが少なく、レスポンスがすぐれているという特徴もあります。
そのため、Webコンテンツを表示させる場合でも、全般にキビキビとしたスピーディーな表示が得られます。このように、「4G LTE」に対応するスマートフォンは、データのダウンロードやアップロードを行う場合に限らず、インターネットを利用したあらゆるシーンで、軽快な操作感覚を手に入れることができます。
ハイスピードプラスエリアモードのデメリット
別料金が発生する(LTEオプション)
「ハイスピードプラスエリアモード」を使った場合に、WiMAXの基本料金とは別に1,005円の料金が発生します。これは通常プランだけです。
「Flat ツープラス ギガ放題 (3年)」は、ハイスピードプラスエリアモード利用時にかかるLTEオプション利用料(1,005円/月)が無料となります。
通信速度制限がある
「ハイスピードプラスエリアモード」は月間のデータ容量が7GBまでに制限されています。これは、「ギガ放題プラン」に申込んでいた場合でも「ハイスピードプラスエリアモード」を7GB以上使ってしまうと当月末まで通信速度が最大128Kbpsに抑えられる速度制限がかけられてしまいます。
最大128Kbpsの通信速度では、YouTubeなどの動画鑑賞はできない他、画像の多いweb閲覧も時間が掛かりネットをする上でストレスが感じやすくなります。
WiMAX2+は速度制限を受けても、au・ドコモ・ソフトバンクのようなキャリアのデータ定額プランや格安SIMのプランのように、契約したデータ通信量を使い切った場合に新たに通信量を追加料金で買い足すこともできません。
ハイスピードプラスエリアモードを堅く使おう
ハイスピードプラスエリアモードは月間で7GBと上限が決まっておりますので、毎月7GB以内で済むような使い方が必要です。
WiMAX2+の電波が届かない場所でハイスピードプラスエリアモードのau 4G LTE通信が利用できるLTEオプションは便利ですが、追加料金の発生や7GB以上超えた場合の速度制限などを考慮すると、通常で闇雲に使うのはやめたほうが良いでしょう。
WiMAX2+の電波が届かない場合、少し端末の位置を変えることでWiMAX2+通信を再開できることがありますが、どんなに位置や角度を変えてもWiMAX2+通信を行えない場合は、ハイスピードプラスエリアモードを一時的に使うと良いでしょう。
また、使い終わったら「ハイスピードモード(WiMAX2+)」に切り替えをしておくと良いです。切り替えを忘れて、そのまま動画視聴を長時間してしまうと、あっという間に7GB超えとなり通信制限がかかります。
ハイスピードプラスエリアモード設定方法
WiMAX 2+で受信ができないため、ハイスピードプラスエリアモードで利用したい場合、あるいは、ハイスピードプラスエリアモードではLTE利用料がかかるため、ハイスピードモードへ戻す場合などは、通信モードの確認や設定変更をしてください。
- [メニュー]をタップします。
- [通信モード]をタップします。
- 「ハイスピードプラスエリア」モードを選択します。
- 「ハイスピードプラスエリア」を選択した場合
- ステータスバーに選択した通信モードが表示されます。
注意画面が表示されます。
ハイスピードプラスエリアモードで通信をした月は、WiMAX2+プラン(ギガ放題3年/3年/4年)に契約の場合を除き、LTE利用料がかかります。
また、月間の通信量が7GBを超えた場合、その月の末日まで通信速度が制限されます。
よろしければ[はい]をタップします。
ハイスピードプラスエリアモード使う場面
ハイスピードプラスエリアモードは一度使うと月額1,005円のLTEオプション料が発生します。しかし、通常プランとギガ放題どちらかを3年契約すれば月額1,005円のLTEオプション料が無料となります。
もし、3年契約をした場合は無料でLTEが使えます。金銭的な負担はないので、月間7GBの容量超過を注意して上手に使いこなせば便利となります。
地方への出張
都市部では電波が良好なのでWiMAXを使っているので支障はありませんが、地方都市や田舎などに出張や旅行で行く時はWiMAX2+の電波が弱い場合があります。そういう日に緊急用として使えます。
アウトドアが好きなユーザーにもおすすめ
大型連休などで山や海などに遊びに行く場合は、WiMAXがエリア外で電波が悪い場合があります。そんな時はLTEの出番です。山奥まで釣り、キャンプ、ハイキングなど出かけたは良いけど、圏外になってしまったなんてことがあるので役に立ちます。
建物内でWiMAX2+の電波が弱い時の緊急用
電波の性質上どうしても建物内が弱いと言われるWiMAX2+の電波ですから、Wifi環境がない建物内でのWiMAX利用に役立ちます。
モバイルルーターで使える電波の周波数は、800MHz~2.5GHzになっています。そして、800MHzの低周波と2.5GHzの高周波で比べると、800MHzの方が回線としては遅めになりますが、基地局から電波の飛ぶ距離が長めなのと、建物の壁や窓やドアなどの遮蔽物を避けようとする性質が強いです。
しかし、逆に高周波の2.5GHzの電波は、速度自体は出るけど、あまり遠くまで飛ばないし、遮蔽物を避けて廻り込んだりするのが苦手な特性を持っています。